3年間お世話になったアカデミーを卒団しました。
東京芸術劇場が主催する若手音楽家育成アカデミーは、『演奏家から〈音楽家〉へ』をスローガンにゼミやレッスン、演奏の機会を通して学びを深められるアカデミーです。
毎年楽器ごとにオーディションがあります!詳しくはこちらのサイトにて↓
『自分でなければならない理由とは?』を考え続ける3年間でした。
大学4年次の将来に迷いまくっている時期に第8期生のオーディション情報が来て、実は、当時は就職を考えていたこともあってオーディションを受ける予定ではありませんでした。 足踏みばかりしていた時にとある先輩から背中を押され、そのまま申し込みの締め切りギリギリに滑り込んでエントリーシートを提出…というドタバタな、あの6月を今でも覚えています。
なんともありがたいことにアカデミーに拾っていただき、(サクソフォンの大きなアカデミーは日本では芸劇アカデミーしかなく…)楽器を続けられる環境にまだ身を置けることになり、素敵な仲間にも出会うことができて目の前の霧が少しずつ晴れていったのを感じました。
アカデミー在籍中でも悩みは尽きず(卒団した今もですが💦)事務局の方をはじめ、講師の先生方にもたくさん相談させていただきました。
1人のミュージシャンとして接してくださる環境は自分自身を奮い立たせてくれます。責任と自覚を持ち、音楽に対しての考え方をどんどんブラッシュアップできる時間を経験できました。
悩んでいることがそのまま現れる、それでいい。
音楽は心から生まれるもの。
このような言葉をくださり、凝り固まった考え方や形式にとらわれた「伝統」の捉え方、それらを適度に解放し、自分の中にある素直さで音楽を楽しむことが何より大切だということを改めて学びなおせる機会でした。
卒団年の最後には1人30分のショーケースを行います。
今回は残念ながらクローズドでの開催となってしましましたが、音楽関係者の方にお聴きいただける特別な時間でした。
ピアノに大嶋千暁さんをお招きし、『Heart Beat』と題したプログラムで演奏しました。
テーマを決めるのにも一苦労でしたが、たくさん迷ってきたなりの選曲ができたのではないかなと思います。
今後も前向きに、チャレンジしながら音楽を楽しんでいこうと思います!
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